先達に学ぶ

Pink Roses

3日続けて3人のベテランYogaインストラクターさんのお話を
ごく間近でうかがう機会がありました。

1人目はヒカルさん。
シヴァーナンダ・ヨーガ正式指導者の大先輩です。

ヒカルさんからは、シヴァーナンダ・ヨーガ東京センターで
開催されたティーチャーズ・ミーティングでお話を伺いました。

ヒカルさん自身がどんな経緯でヨーガを人に伝え始めたのか、
仕事にしていったのか、ざっくばらんにお話してくださいました。

ヒカルさんが教え始めた2003年頃はいわゆるヨガ・ブームの前で、
過去の事件の余韻がまだ少し残っている時期だったそうです。
ヨガが決して怪しいものではないこと、宗教ではないことを
丁寧に忍耐強く伝えていったのだとか。

こういう先輩方のご苦労があったからこそ、
気軽に「ヨガやってます!」と言える今の状況が
あるのだなーとしみじみ思いました。

一昨年2011年の晩秋、翌年3月のSivananda Yoga TTCに
参加しようか迷っていた時、東京センターでヒカルさんと
偶然出会ってお話しする機会がありました。

その時、ヒカルさんに南インドのアシュラムに行くことを
強く勧めてもらったことがきっかけの一つとなり、
私はTTCに参加する決断をしました。

彼女は私にとって背中を押してくれた恩人だったのです。
今回ようやくその御礼を直接伝えることができました。

2人目はキミさん。
私が通っているスタジオ・ヨギーのエグゼクティブ・ディレクターで、
現在参加中のTeacher Training Courseのメインティーチャーです。
2011年に受講したBasic Training Course以来、お世話になっています。

今回のティーチャー・トレーニング・コースは参加者37名の大所帯。
数名ずつのチームに分かれて1時間のセミプライベート・クラスを
コース終了後の時間に受けることができます。

内容はチームで自由に決めてよいとのことで、私たちSivaチームは
質問大会にしました。アーサナやアラインメントのこと、
クラスの運営方法、体のメンテナンス法など、コース中には
なかなか聞けないことをたくさん教えていただきました。

ヨギーのTTCは体を動かすアーサナや呼吸だけでなく、精神性を
高められるようなインストラクションを重視していることが特徴です。

シークエンスを組んで、機能解剖学に基づいたインストラクションや
アジャストメントをするだけでも慣れないと大変なのに、さらに
気づきを得られるような言葉を添えていくには、インストラクターが
自分を磨き続けている必要があります。学び始めてみて、これが
そんなに簡単ではないことが分かってきました。

私もこれまでヨギーのクラスでインストラクターさんたちから
聞いたお話や言葉で救われたり癒されたりしてきました。
あのインストラクションは努力なしには出てこないんだ!と知って、
あらためて尊敬しています。

3人目はSita寺崎由美子さん。
SitaさんもSivananda Yogaの大先輩です。Yoga仲間から「Sitaさんの
ブログが勉強になるよー」と教えてもらったのが出会ったきっかけです。
去年からUpasana Sanga(Yoga & Vedanta勉強会)でお世話になっています。

Sitaさんは写真で見ると楚々とした美人。
実際に会っても色白細身。
ところが中身が豪快にして洒脱なお人柄なんですよね。
ここ3年ほどインドと日本を半年ずつ行ったり来たりされていて、
日本にいらっしゃる間に教えて頂いています。

Sitaさんには、Upasana Sangaの仲間と一緒に企画して
「ハタ・ヨーガ ティーチャーズ・クリニック」と題した
ワークショップをお願いしました。

参加資格を何らかのTTC修了かYogaを既に伝えている人に限り、
アーサナ、アジャストメントなど他ではちょっと聞けないような
実践的な内容をたっぷりしっかり教えていただきました。

こうして振り返ってみると3人の共通点は、
まず美しく強くしなやかであること、
向上心が強くYogaを真摯に学び実践し続けていること、
惜しみなく与えるという献身を身をもって示していること。

彼女たちをロールモデルに、私も精進を続けたいと願っています。

思いやりのストレッチ

20130730JAR

先週7月25日、「Yoga for R!」と題したシリーズクラスの1回目を
無事に終えることができました。

参加者の皆さんにお話したことを備忘録として、
こちらでもシェアしますね。

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今日は「思いやり」についてお話したいと思います。

よく手紙の最後に、「どうぞご自愛ください」と書きますよね。
皆さんもそんなお手紙を受け取ったり、ご自分で書いたこともあると
思います。

では、実際どれくらい本当に「ご自愛」していますか?

手紙を書いてくれた人があなたにそうして欲しいと
願ってくれているくらい、
自分自身を思いやっていますか?

私もそうなんですが、
なかなかこれができていませんよね。

今回はご案内したとおり、認定NPO法人難民支援協会への
ドネーションクラスです。職員の方もご招待させて頂いていまして、
今日はお2人参加してくださっています。

難民支援協会は日本に来ている難民を支援しているNPOです。
皆さんも海外の難民キャンプにいる難民は、TVなどで
見たことがあったりしますよね。

でも、外国にいるだけではなくて、難民は日本にも保護を求めて
少なからず来ているのです。このパンフレットにも、アフリカ系の人が
のっていますが、アジアからもたくさん来ています。

でも、日本で安心して暮らすための権利を求めて難民申請をしても
許可が下りるのは、ごくごくわずかです。住むところ、食べるものにも
困っている難民の方々が私たちのすぐ近くにもいるのです。

もし、私自身が彼らのように母国である日本には
もう二度と戻れない、戻ったら殺されるしかない、と想像したら、
せつなくて悲しくて、どうしたらいいか考えもつかないと思うんです。
日本にもそんな思いをしながら生きている人が存在しているんです。

今日のクラスでは、まずは自分自身を自愛する、
思いやるところから、始めていきましょう。
意識して呼吸すること、体を動かして伸ばすところから、です。

次に皆さんの身のまわりの人、家族やお友達にもその思いやりを
伸ばしてあげてください。

そして、まだ名前も顔も知らない人、例えば日本に来ている難民にも、
あなたの思いやりをストレッチして届けてあげてください。

では、背すじを伸ばして座って、今の自分の呼吸を意識するところから、
始めていきましょう。

***

8月1日(木)19時~のYoga for R! エナジー、
8月7日(水)11時~のYoga for R! オールレベル、
どちらもあと少しならお席をご用意できます。

Yoga for R! お申し込みフォームからご連絡ください。

お待ちしております!