キンモクセイの香りに思う

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街にキンモクセイの香りが漂う季節になりましたね。今年は夏が早めに終わり早く涼しくなったせいなのか、今週あたりから咲き始めたようです。

ここ数年、地球温暖化の影響なのか、キンモクセイが咲き始めるのが徐々に遅くなっていました。以前は9月中旬から下旬にかけてだったのが、10月半ばになってやっと、ということさえありました。

なぜこんなに開花時期を覚えているか。それは、キンモクセイの香りが今から13年前に亡くなった友人Kさんとその最期について思い出させてくれる、私が大切にしている香りだからなのです。

アメリカの学校で本格的に学んだヒーラーだった彼女は30代半ばで乳がんが再発し、最後は脳にまで転移して言葉を発することができなくなり、それでもいまわの際までなんとかして発信を続けていました。セッションをするだけがヒーリングではなく、生き様そのものがヒーリングになりうることを身をもって示してくれました。また、死ぬことは生きることの一部であることも教えてくれました。

彼女とはヒーラーとクライアントとして出会い、友人として深く長くつき合ったわけではなかったのですが、偶然あるいは必然の導きで最後の数ヶ月間、密にやり取りをしていました。私はこれからもKさんを忘れることはないと思います。彼女は私にそれくらい大きなインパクトを遺してくれました。

Kさん、あなたみたいに、私は生き方を通して人に”何か”を伝えられてるかな?
私は何を遺していけるんだろう?

こんなことを考える、そんな秋です。

( 画像:キンモクセイ – Wikipedia)

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