「自分とつながるWS」で伝えたかったこと

乙女椿

先日、シヴァナンダ・ヨガ東京センターにて「自分とつながるワークショップ」を
開催させていただきました。

昨年11月にも同じタイトルのワークショップを開き、その際参加してくださった
センターのスタッフのフィードバックを元に、新にデザインし直して行いました。

今回の「自分とつながるWS」で特にお伝えしたかったことは、
本来の自分とつながるために、まずは自分の内側=心の動きに
気づいてみよう!ということ。

このテーマを思いついたのは、聖典「ヨーガ・スートラ」の有名な一節が
きっかけでした。

YOGAS CITTA VRTTI NIRODAH
ヨーガとは心の作用を止滅(静止)させることである。(Ⅰ章2節)

この一節を私なりに解釈してみると、「心はそもそも動き移ろう性質があり、
ヨーガはこれを静止させるために行う修行体系である」と読み取れます。

おそらく身体や呼吸に意識を向ける機会は比較的よくあると思います。
たとえば、身体のどこかに痛みがあったり、息が上がったりしたら、
嫌でも気づきますよね。

Yogaでもアーサナ(ポーズ)やプラーナーヤマ(呼吸法)をする時、
身体や呼吸に意識を向けます。これはごく自然に起こることです。
自分の意思で身体を動かし、保持し、吸ったり吐いたりするのですから。

これに比べて、自分の心がどう感じているか、もう少し細かく言ってみると、
感覚器官を通じた五感から入ってくるインプットをどう感じているか、
どんな感情や思考が生じているか、どんな記憶や印象を思い出しているか、
どんな反応をしているか、そういった心の動きを私たちはふだんから
どれくらい意識できているでしょうか?

私自身、以上にあげたようなことすべてを把握して覚えていることは
ありません。と言うより、不可能です。

今こうしてブログを書いているこの瞬間、聞こえている音、着ている服の
感触や部屋の温度、目に入ってくる物、漂っている匂い、口の中で
感じる味をすべて明確に意識しながら、同時に考えをまとめて
キーボードをタイプする、なんていうことが同時にできる達人ではない
からです。

だからと言って感じなくてよい、意識しなくてよいということではなく、
御しがたいものである感覚・感情・思考、つまり心を自分の意思で
制御することができてはじめて、それらから自由になることが
できるのではないかと考えています。

とは言え、私にとってもこれはまだ仮説なので、これからの
Sadhana(修行)を通じて経験を重ね、検証していきたいと
思っています。

今回のワークショップをデザインするにあたり、今書いたようなことを
どうお伝えしたらよいか、かなり考えました。私の勉強不足ゆえに、
うまく伝えられなかったことも多かったかと、反省しています。
個人的には学ぶものがとても多い貴重な経験となりました。

この場を借りて、ワークショップの機会を与えてくださった
シヴァナンダ・ヨガ東京センターに心から感謝いたします。

YIC、始めました

「冷やし中華始めました」的な感じですが(超季節はずれ!)、
先月(2012年12月)から、日本ヨーガ・ニケタンのYIC
(ヨーガ・インストラクター養成講座)の受講を始めました。

この講座はインドのスワミ・ヴィヴェーカナンダ・ヨーガ研究財団
カリキュラムに準じて、日本ヨーガ・ニケタンが開催しているものです。

日本ヨーガ・ニケタンそのものはリシケシにあるYoga Niketan本部と
連携しているそうです。(なんだかちょっとややこしいですが・・・。)

ヴィヴェーカナンダと言えばカンニャクマリ(インド最南端の岬)。

カンニャクマリ
カンニャクマリ

スワミ・ヴィヴェーカナンダはこちらのカンニャクマリの岩の上で
瞑想していて、サマディー(解脱)に至ったんだそうです。写真の
左側のドームの中にその岩があり、瞑想室なども設けられていました。

カンニャクマリには2012年3月、シヴァナンダ・ヨガTTCの最初の休日に、
アシュラムからのツアーで行きました。その時はヴィヴェーカナンダ師を
全然知らなくて、「へぇ、そうなんだ」くらいの認識しかなく、今頃になって
もっと真面目に見てくれば良かったと後悔しています。

このドームにはフェリーで渡るのですが、インド人観光客も大挙して
押し寄せていました。インドでも聖地として認められているのでしょうね。

閑話休題、YICに話を戻すと、朝9:30から16:30までの講義が
1~2ヶ月に1回のペースで、約1年、10回にわたって行われます。
宿題もしっかりあり、中間試験、卒業論文、最終試験もあります。

第1回目での説明によると、インドのsVYASAで1ヶ月集中で
行われている講座を月1ペースで行うようアレンジしているため、
宿題の量が多いんだそうです。

第1回目の感想としては、YICは心身の健康回復や増進に
役立てるためのヨーガ療法(Yoga Therapy)の側面が強いらしい、
ということでした。

YIC修了が前提条件となっている上級講座はヨーガ療法士養成講座
(YTIC)なので、それがあたりまえなのかもしれませんが。

今まで私が学んできたYogaとは全然違うアプローチと目的なので、
違和感があり正直言って戸惑いました。これから回を進めていけば、
そのあたりも解消されるかしら・・・。四の五の言わず、初心でのぞめば、
道は開かれることでしょう(と、自分に言い聞かせてます)。

まずは、来週の第2回を目指して宿題と予習せねばー!