木の花ファミリーの衝撃を引きずったまま(笑)、
今日は、リーダーシップ・プログラム、神輿の仲間のひとり、
なっちゃんとミーティングしました。
なっちゃんは7月に株式会社しごと総研を設立して、
今、ノリにのっています。
しごと総研が法人化される以前から、神輿の仲間が
多数参加しているので、話だけは聴いていましたが、
今ひとつピンと来なくて参加していませんでした。
それが法人化に伴い、流れも変わってきた、ということで、
今回、なっちゃんから声をかけてもらいました。
私の今もっとも興味のある分野である、ソーシャルベンチャー、
キャパシティ・ディヴェロップメント、エコビレッジなどに
ついて話し、そちら方面でも仕事を立ち上げられるといいね!と
意気投合。
しごと総研の研究員(外部スタッフ)として参加させて
いただくことになりました。
まずは様子見から、とも言っていられなさそうなので、
ちょっとずつ動き出すことになりそうです。
Sachiko
木の花ファミリー訪問記
基礎コースのアシスタントが終わった翌日から今日まで、
静岡県富士宮市にある木の花ファミリーに、
コーチ仲間9名で訪問してきました。
木の花ファミリーは約15年前に古田偉佐美さんが中心となって、
愛知県から移住したことから始まった、「農的共同体」です。
外部にも門戸を開放していて、1日の見学・訪問から、
長期間のステイまで様々な形で受け入れているそうです。
1日目は美味しい精進料理のお弁当の昼食を頂きました。
(お弁当のおかずはすべて野菜です。煮物に入っていた
こんにゃくも手作りだそうです!左上の緑の葉っぱは、
サツマイモ(シモン)のものだそうです。薬効があり、
サツマイモの中では食べられる葉っぱとのこと。)
昼食後、農作業体験として、畑に出て金胡麻の収穫を
お手伝いしました。
恥ずかしながら、胡麻が生えているところも初めて見ました。
こんなふうに胡麻は出来るんだ!とビックリ。
(収穫した金胡麻をハウスで干しているところです。)
畑には色とりどりの小さなカエルがとんでもなく大量にいて、
カエルがこの世のなかで最も嫌いな私としては、恐怖を克服し、
忍耐を覚える格好の機会になりました(我ながらPositive!)。
虫は平気なんですけどね~。
作業が一段落した後、畑でおやつタイム♪
すべて手作りという、美味しいケーキやクッキー、
玄米コーヒー、酵素ジュースで、ほっと一息つきました。
農作業後は入浴を順番に済ませた後、宿泊先の「まことの家」から
本宅に戻って、全員で夕食をとりました。
玄米菜食が基本とのことですが、工夫を凝らした料理は
味付けも美味しく、堪能させて頂きました。
木の花ファミリーではたくさんの驚きがありましたが、
その一つは食料自給率がほぼ100%に近いということ。
玄米菜食を基本としていて、米、野菜、果物、お茶は田畑から、
卵、ミルクは飼っている鶏と山羊からとることができ、
醤油、味噌も毎年、自家製を作っているので、
外から買ってくるのは、塩、砂糖、食用油くらいなもの
なのだそうです。
もう一つの驚きは、創設以来、一日たりとも欠かさずに
夕食後に毎晩行っている「大人ミーティング」でした。
今日の作業報告、明日の作業予定、外部からの連絡事項など、
仕事に関わることだけでなく、心の内面で起こったことについても、
誰からとも無く事細かに報告していました。
特にこの心の内面のシェアの際、コーアクティブ・コーチングに
慣れ親しんだ私にとっては、驚いてしまうようなやりとりが
繰り広げられ、それだけでもショッキングゥ・・・
このミーティング参加中に、あっという間に鼻が詰まってきて、
呼吸が苦しくなってしまいました。ミーティングが終わって、
外に出てしばらくしたら治ってきたので、身体からのサイン
だったんだと思います。
滞在2日目の朝は養鶏場、山羊舎、畑の見学をさせて頂きました。
EM菌を元に作られた「木の花菌」を活用しており、
その餌を食べている鶏も山羊もまったく臭くないのです。
有機農業の技術は他のところと余り変わらないようですが、
この「木の花菌」の活用が特色あるところだと思います。
養鶏場は卵をとるためのもので、2年目を過ぎた鶏は
卵を産まなくなっていくので業者に引き取ってもらうそうです。
肉食しない彼らとしては「循環しない」ことを心苦しく
思っていて、鶏の数を減らしていくことも考えているそうです。
(左の卵は私たちの目の前でポロッと産み落としたもの。
朝食に卵かけご飯にして、これと同じ種類の卵を
頂きましたが、黄身がしっかりしていて美味しかったです。)
山羊の乳搾りをちょっとだけさせてもらいましたが、
これが楽しい! 山羊のお乳って気持ちいい~んです♪
後でミルクも飲ませてもらいましたが、サッパリしていて、
牛乳より美味しいかも。
(種付け用としてレンタルされているオス山羊以外は
みなメスでした。やさしい顔をしています。)
見学の後は創始者の古田偉佐美さん(通称:いさどん)の
プレゼンテーションを聴きました。と言いつつ、PPTを使った
プレゼンはほんのちょっとで、前半は彼の神秘体験の数々を
話してくれました。
亡くなった祖母が頭の上にいることに気付いたことから始まり、
ブッダ、大日如来など、数々の目に見えない存在の声を聴いて、
この土地に移住してきて、木の花ファミリーの運営をしてきた、
というから、なんだかちょっとビックリ。。。
木の花ファミリーは農業が中心に見えますが、実際は
人の心の畑を耕すことが目的の生活共同体なのだと思います。
いさどんが語ったところによると、人にはそもそもカルマがあり、
そのカルマは消滅しなければならない。カルマによる心のクセや
汚れを徹底的に取り去っていかなければ、共同体の調和を乱す。
カルマのない、心がきれい人の集まりには調和がある。
こんな信念を持っているように感じました。
いさどんの言葉で印象的だったのは、
「見通しは立てるが、予定は立てない」
なるほど、流れにのって生きていれば、、
そうなるのでしょうねぇ。
木の花ファミリー、一度、体験してみても損はないと思います。
行くことが出来ない、と言う人には、この本がお勧め。
百聞は一見にしかず、ですが、読めばかなりの部分が分かります。
心を耕す家族の行く手―木の花ファミリーのゆたかな夢