ナヴァラートリー

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今日はインドの女性のためのお祭り「ナヴァラートリー」9日目にして最終日だそうです。

昨夜のうちに、ヴェーダーンタの聖典やサンスクリット語のテキストを新しい白い布に包んで部屋の神聖な場所にお供えし、今朝は智慧の女神サラスヴァティーに「知識が宿りますように」とお祈りするとよい、と教えてもらい、大慌てで準備・実践しました。

ヴェーダーンタは一朝一夕で学べるようなたやすいものではないことが、やればやるほど分かってきました。導いてくださる先生、共に学ぶ仲間の存在があるからこそ、険しくとも学びの道を歩み続けられます。そんな感謝も思い起こした朝でした。

(写真はサラスヴァティー神。部屋にいつも飾っています。)

キンモクセイの香りに思う

Osmanthus_fragrans_(orange_flowers)

街にキンモクセイの香りが漂う季節になりましたね。今年は夏が早めに終わり早く涼しくなったせいなのか、今週あたりから咲き始めたようです。

ここ数年、地球温暖化の影響なのか、キンモクセイが咲き始めるのが徐々に遅くなっていました。以前は9月中旬から下旬にかけてだったのが、10月半ばになってやっと、ということさえありました。

なぜこんなに開花時期を覚えているか。それは、キンモクセイの香りが今から13年前に亡くなった友人Kさんとその最期について思い出させてくれる、私が大切にしている香りだからなのです。

アメリカの学校で本格的に学んだヒーラーだった彼女は30代半ばで乳がんが再発し、最後は脳にまで転移して言葉を発することができなくなり、それでもいまわの際までなんとかして発信を続けていました。セッションをするだけがヒーリングではなく、生き様そのものがヒーリングになりうることを身をもって示してくれました。また、死ぬことは生きることの一部であることも教えてくれました。

彼女とはヒーラーとクライアントとして出会い、友人として深く長くつき合ったわけではなかったのですが、偶然あるいは必然の導きで最後の数ヶ月間、密にやり取りをしていました。私はこれからもKさんを忘れることはないと思います。彼女は私にそれくらい大きなインパクトを遺してくれました。

Kさん、あなたみたいに、私は生き方を通して人に”何か”を伝えられてるかな?
私は何を遺していけるんだろう?

こんなことを考える、そんな秋です。

( 画像:キンモクセイ – Wikipedia)