メディテーション・インテンシブ

8月11日から「メディテーション・インテンシブ・コース(MIC)」に
参加しています。

以前は「アドヴァンス・トレーニング・コース(AIC)」と呼ばれていた
このコースでは、主に瞑想、ヨガ・ニードラ、Yogaの哲学、
応用アーサナを学びます。

このブログをお読みの皆さんには少ないかもしれませんが、
「ヨガって、あの、ストレッチしたり、ポーズをとったりする、
からだ固い人には難しそうなやつじゃないの?」と
お思いの方も多いと思います。

実はポーズをとってからだを動かすアーサナ(Asana)は
本来のヨーガの目的に向かうための準備段階であって、
ヨーガの全体像からすると、ごく一部に過ぎないのです。

「ベーシック・トレーニング・コース(BTC)」や
シヴァナンダ・ヨガTTCでも学びましたが、
ヨーガには4つの道があると言われています。

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1.カルマ・ヨーガ (Karma Yoga)
結果を求めない無私の行為

2.バクティ・ヨーガ (Bhakti Yoga)
大いなるものへの献身・帰依

3.ニャーナ・ヨーガ (Jnana Yoga)
意志と知性のヨーガ

4.ラージャ・ヨーガ (Raja Yoga)
身体・精神をコントロールする科学的アプローチ
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さて、アーサナはどのヨーガに含まれるでしょうか?

答えは・・・ラージャ・ヨーガです。

アーサナはラージャ・ヨーガに含まれる、
ハタ・ヨーガ(Hatha Yoga)のひとつの手法です。
もしくは、ラージャ・ヨーガの八支則(アシュタンガ)に
含まれる、とも言えます。ちょっと、ややこしいですね(苦笑)

要は、瞑想をする際に長時間安定した座り方ができるように
なるために、身体の柔軟性や強さを鍛える目的で行うのが
アーサナです。

MICに話を戻すと、MICではアーサナだけでなく、哲学や
瞑想にも重点を置いています。また、瞑想を充実したものに
するための事前準備として、ハタ・ヨーガの浄化法(クリヤ)や
呼吸法(プラーナーヤマ)についても学んでいます。

今回のMIC受講をきっかけに、私は朝の瞑想前の習慣として、
浄化法のうち、舌苔とりと鼻うがいを始めました。

舌苔とりは朝起きた時に舌にたまっている未消化物
(アーユルヴェーダでは「アーマ」というそうです)を
「タン・スクレーパー」でかきとります。

私はインドでのTTCの教材でもらったタン・スクレーパーを
使っています。

以前、舌ブラシも試したことがありますが、ブラシの毛が
固かったのか痛くて私には合いませんでした。

手に入らない場合は、大きめのテーブルスプーンなどでも
代用できるらしいです(私は試したことありませんが)。

鼻うがいは「ジャラ・ネティ」とも言い、「ネティ・ポット」という
道具を使って行います。手のひらサイズのジョウロみたいな
ものです。

ぬるめの温度の生理食塩水を作り、ネティ・ポットに入れて、
片鼻ずつ流します。

塩水は生理食塩水くらい、約0.9%の濃さで作ります。
真水でも、塩分の濃度が濃すぎても、鼻がツーンとするので
ご注意を。

鼻がつまってない気がしていても、ジャラ・ネティをした後は
鼻の奥のほうまでスッキリ通ります。鼻風邪をひきそうなとき、
鼻炎や花粉症にも有効だそうです。

タン・スクレーパーとネティ・ポットは通販で購入できますし、
シヴァナンダ・ヨガ東京センターでも販売していますよ。

聞いた話ですが、アーサナ以外のヨーガを学び実践する人は、
前世を含む過去から準備をじゅうぶん積んできた人に
限られるのだそうです。
(まぁ、ほんまかいな、という感じなのですが!)

「メディテーション・インテンシブ・コース」を受講して、
ヨガは身体だけでも精神だけでもなく、その両方を含む、
総合的な実践の道なのだな~と、ますます実感を
深めています。


タングスクレーパー チタンくん


ヨガの鼻洗浄器 ネティポット 樹脂製 軽量 (ホワイト)

あれから5年

Yogaのことばかりブログに書いていますが、Yogaだけ
しているわけではなくて、コーチングももちろん続けています。

私が持っている資格はアメリカ・カルフォルニアに本部がある、
CTI (The Coaches Training Institute)認定の
CPCC (Certified Professional Co-Active Coach)です。

日本で受講できる国際コーチ連盟が認める品質の高い
トレーニング・プログラムは現在3つのみですが、
CTIのプログラムはそのうちの一つです。

(当時はCTIジャパンコーチ・エィ(前・コーチ21)の2つのみでした。
その後、CTIと兄弟関係のCRRジャパンが加わりました。)

今年でこのCPCC認定試験に合格してから、
丸5年になりました。

試験を受けたのは、ちょうど今ごろ、8月のものすごく暑い
水曜日でした。

試験を受ける1ヶ月ほど前に新しい派遣先に移らなければ
ならなくなったり、1週間前にボランティアしていたイベントの
本番があったり、物理的にも精神的にも一杯一杯な状態で
迎えた試験当日でした。

当時は対面方式で試験が行われていて、会場は飯田橋の
貸し会議室でした。朝から夕方まで半日かけて、コーチングの
実技試験2回、クライアント役1回と、同時並行で筆記試験が
行われました。

会議室は都心のビルとは思えないくらい緑あふれる庭に
面していて、手書きに疲れたり回答に煮詰まったりすると
窓の外に目をやったものでした。

試験結果が届くまでの一ヶ月間味わった「生殺し」感は
なんとも言えないものでした。封書で受け取った合格通知は
今でも大切に保管しています。

あれから5年。おかげさまでクライアント様に恵まれて、
細々ではありますがコーチを続けています。

コーチはクライアント様がみずから変化を求め、新たな人生を
創りだすためのサポーターです。たくさんの喜怒哀楽の瞬間に
立会い、人生を生きることそのものへの洞察をクライアント様と
共に深めてきました。

Yogaを学ぶようになってから、特にSivananda Yoga TTCで
ヴェーダンタを学び始めてから、コーアクティブ・コーチングと
Yogaの教えに相関性があることに気づきました。

どちらも、普遍的な人間観に基づいているからではないかと
思いますが、まだうまく言語化できていません。

両方を学び実践しているからこそ提供できる、
コーチング・セッションとYogaクラスを見つけていくのが
今の私の目標です。

まったくの余談ですが、5年前ボランティアしていたイベント
星野道夫トーテムポールプロジェクト@Miraikan 2007に、
朗読として出演してくださった俳優のARATAさんが、
芸名を本名の「井浦新(いうら・あらた)」に
改名されていたことに、つい最近気づきました。

そのイベントのときは私たちボランティアと一緒に打ち上げなど
出てくださってすぐ近くで見てたのに、「平清盛」を見ていても
同一人物だとは全然気づかなかった・・・。

5年前のイベントのことは井浦新さんご本人もブログに
書いていらっしゃいます。

目にみえない物を観るという事

5年経っているからというのもありますが、俳優の経験を
重ねてこられて、雰囲気が変わったのでしょうね。

私もこの5年で変わってるのかしら?