[Book]「国をつくるという仕事」

西水美恵子さんの「国をつくるという仕事」を読み終えました。

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ずいぶん前から「読みたい本リスト」に入っていたこの本を
何か直感のようなものがおりてきて、震災後のこのタイミングで
読むことにしたのでした。

読みながらこんなにも心震える本にはそうは出合えません!
直感は大正解でした。

西水さんは元世界銀行 南アジア地域 副総裁として
担当していたアジア各国の草の根の村人とも、
国王や首相といったトップリーダーとも、
一人の生身の人間として交わってこられた経験を元に
この本を綴られています。

人間の素晴らしさ、美しさ、賢さといった美質と同時に、
みにくさ、あざとさ、悲しさ、辛さにも、
数多く出会ってきたからこそ得られたであろう、
深い洞察に満ちたエッセイです。

リーダーであることは決して誇り高ぶるようなことではなく、
むしろ謙虚に、そして全身全霊であたることであると、
思い起こさせてもらいました。

そして、顔をあげて前に進む勇気をもらいました。

私のつたない言葉ではこれ以上は感動を伝えきれないので、
是非とも読んで頂きたい!と心から思います。

本を読む前にチラ見したい方には、以下のリンク先からどうぞ。

英治出版「国をつくるという仕事」公式サイト

【西水美恵子さんインタビュー記事】
就職ジャーナル 仕事とは? Vol. 27 内なる心に常に問いかけ

毎日.jp 本当の学力のすすめ 「頭とハートをつなげなさい」

【対談:西水美恵子さん×田坂広志さん】
ソフィアバンク 変革のリーダーシップを語る

[Book]小説「ブッダ」

ティク・ナット・ハン師の小説「ブッダ」を読了しました。

最近読んだ本の中では最も引き込まれ、感動し、
深く味わいました。

ブッダ(ゴータマ・シッダールタ王子)の生涯を小説として
つづったものですが、説法やエピソードについては
全てパーリ語あるいは漢訳仏典に根拠を求めて、
書かれたものだそうです。

この本をエンターティンメントとしてストーリーを追って
読むことももちろんできますが、むしろ仏道修行の
指南書としてとらえると、最大限に活用ができそうです。

例えば、私にとっては難解で理解しづらかった
「無常」「無我」「空」などの概念がやさしい言葉で
小説の自然な流れのなかで、かみくだいて書かれており、
これまでに比べるとすんなりと入ってきました。
(でも、まだ完全には自分のものとしては消化できていませんが)

ティク・ナット・ハン師が生涯をかけて学び教え伝えてきた
仏道を、ブッダその人が語ったこととして書かれたために、
より理解しやすくなっているのではないかと思います。

また、仏教用語、特に漢語にもサンスクリット語、さらには
パーリ語に馴染みのない私のような読者には、非常に親切に
注記がなされていることも助けになっており、翻訳者の方には
美しい日本語での翻訳と共に、その労力に感謝したいです。

これからも手元に置いて、折々に読み返し、学びを深めて
いきたいと思える一冊です。

この本、実は映画化の計画があるそうですが、制作中のようで、
公式サイト:Buddha -The Enlightened Oneには、
まだほとんど情報が掲載されていません。

この美しい本がどのように映像化されるのか、映画の完成が
今から楽しみです!

【芋づる式Book List】

小説ブッダ―いにしえの道、白い雲
ティクナットハン Thich Nhat Hanh
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