教えることは学ぶこと

5月からSivananda Yogaをシェアするクラスを始めています。

知り合い限定の『おうちYoga』を3回、
facebookのお友達限定の『ごほうびYoga』を2回、
開催させていただきました。

おかげさまで、参加者の皆さんから、
 ・心身ともにゆったりできました
 ・視界スッキリ、体も軽くなり、とっても楽しい時間でした
 ・翌日、体調も最高でした
 ・ゆっくりゆったりと休める時間と共にヨガができて、
  すっごく気持ちよかったです♪身体が喜んでる感じ☆
 ・ストレス解消になりました
 ・ぐっすり眠れました
など、ご好評をいただいています。

実は、TTCに行くまで、いや、行ってからもYogaを
教えようとは夢にも思っていませんでした。
TTCへの参加は自分の学びを深めることが第一目的で、
「教える」ということがすっかり抜け落ちていました。

そもそも「ティーチャー・トレーニング・コース」なんだから、
教え方を学ばないと意味がありません。今思っても
恥ずかしくなるくらいに自覚がありませんでした。

うろたえつつもティーチング実習を重ねているあいだに、
「周りの身近な人たちにシェアしたい!」という気持ちが
自然とわいてきました。

それは私の周りにいるお疲れ気味の働き女子たち、
仕事に家庭にソーシャルに大活躍のメンズたち、
そんな人たちです。

Yogaを定期的に練習し始めてからまだ5年目で、生徒としても
まだまだヒヨッコの私が、ほんとうの意味で「教える」ことは
とても無理だけれど、先生方に教えていただいたことや
知っていることをみんなに分かち合いたい!と思ったのです。

帰国後、コーアクティブ・リーダーシップ・プログラムの仲間に
報告がてらHelpを出してみたところ、仲間のひとりがすぐさま
協力を申し出てくれて、彼女の自宅での『おうちYoga』が
実現しました。

試験的に始めたfacebookの友達限定のクラス『ごほうびYoga』も
告知開始後すぐにお申込みを入れてくださる方続出で、
あっという間に満員になってしまいました。

ほんとうにありがたいことです!

5回、クラスを開いてみて、参加してくださった皆さんが
喜んでくださった顔を見たり、言葉をいただいたりして、
シェアを始めることにして良かったとしみじみ感じています。

インストラクションしてみて、うまくいったことも、
いかなかったこともありましたが、それらを通じて初めて
理解できたこと、腑に落ちたことが多々ありました。
「学びたければ教えなさい」とはよく耳にする言葉ですが、
ほんとうにその通りです。

そもそも、Sivananda Yoga TTCの創始者、
スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダは世界に平和を
もたらすために、Yoga教師を増やしたいと考え、
ティーチャー・トレーニングを創られました。

私も微力ながら、そのお手伝いをさせていただきたい、
そう思います。

サンスクリット語のマントラ(ご真言)に、
“Om Shantih Shantih Shantih”
(オーム・シャンティー・シャンティー・シャンティーヒー)
というものがあります。

Shantihとは「平和」や「平穏」の意味です。
しつこく!?3回もShantihという言葉を繰り返すのは、
まずは自分の平和を、次に身近な人の平和を、
そして世界の平和を祈るため、と聞いたことがあります。

本気で世界に平和や変革をもたらそうとするなら、
まず自分自身の心がおだやかで平和であり、
からだが健康でなければ、なしとげられることでは
ありません。

『おうちYoga』『ごほうびYoga』のクラスを通じて、
まずは小さな平和から、創るお手伝いができたら幸いです。

シヴァナンダ・ヨガTTCに行く前に準備するべき5つのこと

Meditation

Meditation

タイ・チェンライでのSivananda Yoga TTCが約1ヶ月後の
10月7日(日)から始まるせいか、このブログにも検索経由で
訪問くださる方が増えているようです。ありがとうございます!

参加資格には「全く初めてでもOK」と書いてありますし、
参加する前の準備は無いと言えばそうなのですが、
準備しておけば良かったと感じたことがあったのも
事実です。

私自身「やっておけば良かった!」と感じたこと、
仲間たちが嘆いていたことのポイントを5つあげてみます。

1.英会話

TTCの共通語は英語です(開催場所、日程によっては
他の言語がメインになることもあるようです)。

「日本語サポート付き」は日本人スタッフが講義の同時通訳を
つけてくれたり、宿題のチェック、アドバイスをしてくれます。
とは言え、アシュラム生活のすべての場面までサポートして
もらえるわけではありません。

ドミトリーや二人部屋の相方が外国人の場合もありますし、
カルマ・ヨーガ(各自に割り当てられる無償の奉仕)の
グループで、日本人が自分だけだったりすることも
ありえます。

つまり、「日本語サポート付き」だからと言って、英語が
不要ではないのです。やっぱり、英語ができたほうが
講義の理解も深まるし、アシュラム生活もより楽しめます。

英会話に自信が無い人は、NHKラジオ・テレビでも
英会話の本でもインターネットでも良いので、
とにかく英語に耳を慣らし、簡単な英会話のフレーズを
覚えることをお勧めします。

日本語サポートなしの通常コースに参加するのであれば、
Listening、Speaking、Reading、Writing全般にわたって
日常会話以上、上級の英語力が必要です。

講義を聴くListeningはもちろんのこと、毎日出される宿題や
最終試験も英語で提出になりますので、Writingも必要です。
ティーチング実習のためのSpeaking、テキストを読み理解
するためのReadingも当然、必須です。

(私はふだんから仕事で英語を使っていますし、
日常会話には困りませんが、そこまでの自信が
無かったため、日本語サポート付きコースを選びました。)

日常生活やビジネスではあまり使うことがない、
哲学や解剖生理学の英単語をおさらいしておくと
良いです。

また、副読本としてあげられている本を読んでおくと、
良い準備になるかと思います。
(私も買いましたが、まだ読んでません・・・読まねば!汗)

The Complete Illustrated Book of Yoga
Swami Vishnu Devananda
0517884313

The Sivananda Companion to Yoga: A Complete Guide to the Physical Postures, Breathing Exercises, Diet, Relaxation, and Meditation Techniques of Yoga.
Sivanda Yoga Center Vishnu Devananda
0684870002

2.シヴァーナンダ・ヨーガの基礎知識

シヴァーナンダ・ヨーガ・ヴェーダンタ・センター東京
お住まいの地域にいらっしゃる先生が開催される、「Yoga 1」「Yoga 2」という
4回連続のクラスに参加することをお勧めします。

「Yoga 1」「Yoga 2」ではシヴァーナンダ・ヨガの5つのポイントや、
オープン・クラスの流れ、呼吸法、太陽礼拝、アーサナなど
一通り学ぶことができます。

もし「Yoga 1」「Yoga 2」に参加できそうにない場合は「ヨーガ本質と実践」と
シヴァナンダ・ヨーガ入門」で概要をつかんでおくと良いです。
この2冊は写真も豊富でわかりやすく、TTC卒業後にも
役立ちます。

ヨーガ本質と実践
4882823446

シヴァナンダ・ヨーガ入門
4882826062

International Sivananda Yoga Vendanta Centres創始者、
スワミ・ヴィシュヌデヴァナンダの師、スワミ・シヴァーナンダの
生涯については、「シヴァーナンダ・ヨーガ」が詳しいです。
TTC参加前が無理なら、飛行機の中ででも、または
終わった後にでも読むと良いです。

私も「シヴァーナンダ・ヨーガ」を行く前と帰ってからも読みましたが、
前後で理解の深さが違いました。スワミジの愛の深さ、志の尊さが
心にしみてきました・・・。

シヴァーナンダ・ヨーガ―愛と奉仕に生きた聖者の教え
成瀬 貴良
4793904106

3.Yoga哲学(ヴェーダーンタ)の基礎知識

今までまったく哲学(Vedanta、ヴェーダーンタ)にふれたことが
ないと、講義についていくのがツラいものがあります。

スワミ・チェータナーナンダ先生の本、「いーしゅわらーや なまは」は
わかりやすい日本語で、ヴェーダーンタの重要用語や考え方を説明しています。
ヨーガを学んでいくなら持っておいて損はない必読書です!!

購入はこちら:ヴェーダーンタ勉強会 パラヴィッディヤーケンドラム

成瀬貴良先生の本は歴史、哲学的なことも全体的に網羅されていて、
比較的わかりやすいです。

いまに生きるインドの叡智―ヨーガの源流から現代の聖者まで
成瀬 貴良
4793903908

シヴァーナンダ・ヨーガTTCで主に学ぶのはヴェーダンタですので、
サーンキヤ哲学の考え方(プルシャ、プラクリティなど)は
あまり詳しくふれません。ですが、八支則(アシュターンガ)は
Yogaの基本中の基本ですので、「ヨーガ・スートラ」も
必読書です。

こちらの「インテグラル・ヨーガ」の著者スワミ・サッチダーナンダは
スワミ・シヴァーナンダのお弟子さんの一人です。

インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)
スワミ・サッチダーナンダ 伊藤 久子
4839700451

4.「バガヴァッド・ギーター」

インド最高の聖典のひとつ、「バガヴァッド・ギーター」も
TTCで学びます。

一生かけて学んでもまだ足りないくらい、大切なことが
説かれている聖典です。まったく初めてだと何がなんだか
分からないままに、終わってしまう可能性が大。
できれば本を一読でもしておくか、少なくとも持参することを
勧めます。

「ヨーガ・スートラ」同様、「バガヴァッド・ギーター」にもいくつか
訳本があります。翻訳文からして難解なものもあるので、
比べてみてお好みのものを選ばれると良いです。

☆イチオシ☆
比較的手に入りやすい入門書です。サンスクリット原典のローマ字書き起こしと日本語訳が併記されており、おそらく後々まで使える一冊です。(日本語訳は意訳です。ローマ字書き起こしのカタカナもついてますが、サンスクリットの完全再現ではないです。いずれも参考程度にとどめることを勧めます。)
Srimad bhagavad gita
日本ヴェーダーンタ協会
4931148328

☆翻訳がこなれていて読みやすい☆
神の詩―バガヴァッド・ギーター (TAO LAB BOOKS)
田中 嫺玉
4903916006

☆持ち運びに便利な文庫版☆
バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)
上村 勝彦
4003206819

5.マントラ

シヴァーナンダ・ヨーガのクラスでは毎回、始めと終わりに
マントラ(実際には「スローカ」と言うそうですが)を唱えます。

これが、けっこう長いうえに、毎日何度も唱えるわりには
なかなか覚えづらい曲者です。私も特に始めのマントラ
(ディヤーナ・スローカ、別名ガジャーナナム)には、
最後の最後まで苦労しました。

YouTubeで検索するとたくさん出てきますので、
あらかじめ耳慣らしだけでもしておくと良いです。
YouTubeで聴いてみると、各地域のアシュラム、
センターによって、節回しが微妙に違うことが
わかります。

追記(4/10/13):
マントラについて記事を書きました。PDFファイルもダウンロードいただけます。
シヴァーナンダ・ヨーガのマントラ

追記(8/19/15):
現状に合わせた改訂、リンク切れの修正をしました。

☆ ☆ ☆

これから参加する方、検討中の方のお役に立てましたら幸いです。