5月1日~6日の6日間、シヴァーナンダ・ヨーガ東京センターで
開催されたタットヴァ・ボーダ集中講座に参加しました。
すぐに感想をUPしようと思ったものの、体験が大き過ぎて、
言葉がおりてこず。親愛なるYogaフレンズに何度か話を
聞いていただいたおかげで、ようやく言語化できるように
なりました(遅っ!)。
「タットヴァ・ボーダ(Tattva Bodha)」とは、8世紀頃にインドに
実在した、シャンカラ(Adi Shankara)が書いたと言われている、
ヴェーダーンタの初級の聖典です。
教えてくださるのは、インドで7年間、ヴェーダーンタや
サンスクリットを学んでこられたスワミ・チェータナーナンダ先生。
(日本人です。つい最近、スワミになられました。)
このタットヴァ・ボーダ、どんなものか分からないながらも、
存在だけは知っていていつか受けてみたい!と思うこと、
約1年半。ようやくタイミングが合って、参加できました。
どんな体験だったか、結論だけ先に言ってしまうと、
●この講座で、”脱皮”しました。
●この講座で、1.5Kg、体重が減りました。
よく「目から鱗が落ちる」と言いますが、最初の3日間が
まさにそんな感じでした。今まで多少なりとも学んでいた、
知っていたと思っていたことがどんどん覆されていくのです。
チェータナーナンダ先生が丁寧に根気強く教えてくださることを、
理解しよう受け入れようと思っても、先入観が邪魔して、
なかなか入ってきませんでした。のどに骨がつかえて、
食べ物を飲み込めないような感じといったらよいでしょうか。
前半3日間は、学びの喜びを感じつつもとにかく疲れました。
肉体的にも、机と椅子でなく床に座る形式だったせいで、
腰も足もだるく痛くなってきました。
タットヴァ・ボーダ6日間集中講座は、朝9:30から講義が始まり、
1日に90分講義が4コマとサットサンガがあり、3日目からは
さらに朝8:45から瞑想も加わります。学びには、頭だけでなく
体の健康も重要であることを痛感しました。
後半に入った4日目、ふと思い立って、「抵抗を手放そう」と、
心に決めました。今まで学んできたことに執着している限り、
新しい学びを受け入れることはできません。今までの知識や
理解で満足していないからこそ、学びに来たのであって、
自分のそれまでの知識や経験との”間違い探し”には
何の意味もないと気づいたのでした。
「初心」はコーアクティブ・コーチングのワークショップでの
合意事項の一つでもあるのですが、その大切さを
こんなところで再確認してしまいました。
目を覆っていた「鱗」がなくなったおかげで、4日目からは、
精神的にも肉体的にも楽になり、楽しくなっていきました。
私にとって、この6日間のハイライトは5日目の夕方。
誰かの質問に答えたチェータナーナンダ先生の言葉が
私の心に一筋の光りをもたらしました。
「終わりにしたいのは『探求』なんですよね。
探求を続けたいのではなくて。」
そーのーとーおーりー!
心の乾きを満たすために自己探求を続け、
一時は満たされても、また乾き、探し始める。
そんな繰り返しで、乾きを癒してくれる”泉”探しに疲れて、
実は苦しかったんだ、とその時気づきました。
慢性的に苦しい状態に心が慣れてしまい、無意識に
なってしまっていたんですね。
最終日の感想シェアリングの時にも、このことを話すと、
先生はこんなふうに言ってくださいました。
「探求を終わりにできるのは、ヴェーダーンタ(の言葉)と、
ヴェーダーンタの先生だけ、と言われてるんですよ。」
そんなふうに言われたら、もっと学びたくなりますよね。
ということで、シヴァーナンダ・ヨーガ東京センターで始まった
ヴェーダーンタ2年間コースにコミットすることに
決めました。
最終日、タットヴァ・ボーダ全85節を学び終えた時、
晴れ晴れとした解放感を味わいました。講座を受けて、
あんなにさっぱりとした晴れやかな嬉しさを味わえたのは
初めてだったかも。
目から鱗が落ちまくり、固かった自己認識の”皮”がはがれ始めた
からこその解放感だったんではないかと思います。
これぞ、精神的”脱皮”。
で、体重ですが、6日間座りっぱなしで、アーサナも
ろくにしてないし、何も特別なことはしていないのに、
最終日の夜に体重計にのったらストンと1.5キロくらい、
減っていました。目から落ちた鱗の重さ、なんですかね。
不思議です・・・。
私のまわりのYogaフレンズはこれにも興味津々で、
知識を増やして体重を減らす「Tattva Bodhaダイエット」が
これから局地的に流行るかも(笑)
Tattva Bodha集中講座は、VedantaとYogaを真剣に
学んでいきたい方には、ぜひお勧めしたい講座です。
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