ティク・ナット・ハン師から日本のみなさんへのメッセージ

東日本大震災に寄せて、ティク・ナット・ハン師が直々に日本に
宛てて書いて下さったメッセージを入手しました。

このメッセージは4月末からの来日のボランティアスタッフが集うMLで
シェアされたものですが、転送OKとのことでしたので、
このブログでもシェアさせて頂きます。

日本語訳はプラム・ヴィレッジ唯一の日本人尼僧である
シスター・チャイによるものです。

日本の皆様へ、

今回の悲劇で亡くなった多くの方のことを想うと、
ある部分、あるかたちで我々自身も亡くなったのだと痛切に感じます。

人類の一部の苦しみは、全人類の苦しみです。また、人類と地球は
ひとつの身体です。そのひとつの身体の一部に何かが起きれば、
全身にも起こります。

このような出来事は、命のはかなさ(無常)を我々に思い起こさせて
くれます。お互いを愛し合い、助け合い、人生の一瞬一瞬を大事に
生きることが、我々にとって一番大切なんだと。それが亡くなった
人々へのなによりもの供養です。彼らが我々の中で美しく
生き続けられるように生きるのです。

フランス、そして世界各国のプラムヴィレッジ寺院(瞑想センター)から、
僧、尼僧、在家者の皆さんがともにお経をあげ、日本のみなさんに
平安、癒し、保護のエネルギーを送り続けています。

みなさまのためにお祈りしています。

ティク・ナット・ハン

Dear friends in Japan,

As we contemplate the great number of people who have died in this tragedy, we may feel very strongly that we ourselves, in some part or manner, also have died.

The pain of one part of humankind is the pain of the whole of humankind. And the human species and the planet Earth are one body. What happens to one part of the body happens to the whole body.

An event such as this reminds us of the impermanent nature of our lives. It helps us remember that what’s most important is to love each other, to be there for each other, and to treasure each moment we have that we are alive. This is the best that we can do for those who have died: we can live in such a way that they continue, beautifully, in us.

Here in France and at our practice centers all over the world, our brothers and sisters will continue to chant for you, sending you the energy of peace, healing and protection. Our prayers are with you.

Thich Nhat Hanh

善意に満ちた暴力

震災を機に情報シェアの方法について、気づきがありました。
半分つぶやきのような、問題提起です。

11日の地震発生以来、福島第一原発が予断を許さないこともあいまって、
様々な情報がメールやTwitter、Facebookなどでシェアされています。

しかし、それらの情報には匿名や出所不明の正確さが疑われるような
ものも含まれており、実際にデマだったものもあります。

あるメーリングリストでは、そうした転送メールがきっかけとなり、
感情的な衝突が起こるのを目の当たりにしました。

震災以前、私もML参加メンバーにとって有用と思われる情報を
転送することが多かっただけに、衝突を見ていると、我がことのように
身につまされています。

メールを転送する側は良かれと思った行為だったとしても、
受け取る側にとっては、「ありがた迷惑」な押し付けだったことも
あっただろうと、今更ながら自分の行為を反省しています。

ある特定の目的のために使用されているメーリングリストに、
目的と異なる内容の情報を流す行為は、量や質によっては
「SPAM」の域を越えて、「暴力」にもなりえます。

私自身、今後、特にメール転送による情報シェアについては、
配慮を怠らないようにしようと肝に銘じました。

さて、MLに情報を転送する際は、ML参加者の許可を
得てからシェアできる方法を使ってみてはいかがでしょうか。

例えば、

●受け取り希望者だけにメールの一斉配信をする
●受け取り希望者をメンバーにしたMLを別途立ち上げる
●ブログのメンバーやパスワード制限等の機能を利用
●SNSのメンバー毎設定を利用

などは、具体的な解決策かと思います。

もしもっと良い方法をご存知でしたら、コメント欄や
Twitterなどでお知らせください。よろしくお願いいたします。