越える力

仕事先で、ビジター5名を迎え入れました。

中国、台湾、韓国、シンガポール、インドから
来た彼ら。アジア系としてくくってしまうと、
私たち日本人と同類ということになります。

初対面のとき、控えめで、恥ずかしそうな表情を
見せるところは共通項を感じさせます。
が、もちろん中身はそれぞれ違います。

彼らとの共通語は英語。お国訛りはあっても、
皆が流暢に話すのはすごいなーといつも思います。

グローバル企業や環境で働くということは、
外国語が使えたうえで仕事の能力も求められます。
常に今の自分を越えていく力が、より以上に
必要なのです。

私はあまり深く考えずに、その選択をしてしまったので、
いまだに言葉を学び続けることになってしまいました。

得たことのほうが多かったし、間違ったとも思っていません。
ただ、もうすこし楽な生き方ができたかもなぁ、なんてことを
時々思います。

過去と未来を片づける

前回のエントリーで「片づけもしてましたが」と書きました。

6月はじめに「人生がときめく片づけの魔法」を読んで、
”片づけ祭り”を実行したのです。

著者の”こんまり”こと、近藤麻理恵さんのご指南に従い、
まずは服、靴、小物類、化粧品、本の順で整理し、
今の自分が「ときめかない」物は手放しました。

これだけでも、かなりスッキリーーー!!

部屋のスペースが広くなり、本棚が整理され、
クロゼットにも着たい服だけが入っていると、どうでしょう。
気持ちまでもが清々しくなり、解放感や自由までも
味わってしまいました。

たかが、片づけで、です。

本来は自分の所有物にも関わらず、いつの間か
立場が逆転し物に隷属していたのかも・・・などとも
思いました。あぁコワイ。

以前「ガラクタ捨てれば自分が見える」や「断捨離」を
人に勧められて読み、それなりには効果がありました。
が、どうやら私には「人生がときめく…」の考え方のほうが
合っていたようで、片づけ後の爽快感はこちらがまさりました。

その理由として考えられるのは、

「物を手放せない捨てられない原因は、
過去への執着と未来への不安である。」

そして、

「片付けは人生ではない。
片づけが終わった後にこそ、あなたの人生は始まる」

と、著者がキッパリ言い切っていたこと。
(注:引用ではなくいずれも私の要約です)

目からウロコ!でした。

頭では薄々わかっていたものの、本から顔を上げ、
クロゼットや本棚を見渡してみると、おっしゃる通り。

禅にも通じる考え方にうなづくことしきり。

図星をさされてイタタタタ…とうめきつつ、
「ときめく?ときめかない?」と自問自答して
整理していくと、残すか手放すかの決断の速度が
確実にあがりました。

片づけ中には「もったいない」「まだ使えるのに・・・」などの
声が自分の内側から聞こえてきました。

コーアクティブ・コーチングをご存知であればお察しの通り、
これらはサボタージュ(制限的思考)の声です。

サボタージュの出どころは、片づかない理由と同じく、
過去への執着と未来への不安がほとんどですから、
片づけ中に聞こえてきたら無視するに限ります。

サボタージュに負けてしまったら片づかないまま、
過去と未来を生きることになってしまいます。
そんなのイヤだーーー!とばかりに、片づけ続けました。

(他の場面でのサボタージュには異なる対処法もあります。
念のため。)

実は、これまでのコーチとしての経験上、
「部屋がグチャグチャでなんとかしたい」とのテーマを
あげるクライアントさんは多いのです。

コーチングして短期的には良くても完全なる成果が
あがらないことが多かったのですが、片づかない・
片づけられない心理やサボタージュの傾向と対策が
体感できたこれからは、クライアントさんの立場に立った
コーチングもできるというものです。

そのためにも、更なる解放感を自分自身も味わうためにも
もうしばらく片づけを続けます♪

人生がときめく片づけの魔法
近藤 麻理恵
4763131206

新・片づけ術「断捨離」
やました ひでこ
4838720521

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)
カレン・キングストン 田村 明子
4094180311