今日は新渡戸国際塾公開シンポジウム、
「今、どう動くか―現代日本の突破口を探る」に参加しました。
新渡戸国際塾1期生が企画したというこのシンポジウム、
とにかくパネリストが超豪華でした。
井上英之さん
慶応義塾大学総合政策学部専任講師 (井上英之研究室)
ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京代表
長 有紀枝さん
難民を助ける会理事長
川崎 和男さん
デザインディレクター、大阪大学大学院教授
黒川 清さん
政策研究大学院大学教授
全員が基調講演者たりうる、各分野のトップランナーとも言える
面々のパネルで何が起こるか!?楽しみにしてましたが、
後半のパネルディスカッションでは、会場からも多種多様な意見が
発されて、活発な議論が繰り広げられました。
全体を通じて、論じられたのは、
「世界から見た日本」
「仕事観」
「リーダーシップ」
「海外でのサバイバル体験」
「失敗から学んで得た経験」
「愛国心」などなど。
特に印象に残ったのは、「世界から見た日本」。
私自身、年に1~2回、海外に行っていた頃は、
そういった視点を持ち、視点から生じる危機感を
持っていましたが、最近は海外に行くことも
英語を使う=外国語的思考で考えることが減ったせいか、
感覚が鈍ってしまい、視点そのものを失っていたことに
このシンポジウムで気づきました。
また、私の周囲に見られる「日本礼賛」の態度に、
常々、違和感を持っていたのですが、その理由にも
おおよそ気づくことが出来ました。
私も日本という国や文化を愛するあまり、
盲目的、独善的、排他的、になるのは、
真の愛国心からの態度ではないと思います。
例えば、日本について発信するのであれば、
「日本の中で見た日本」だけでなく、
「世界/日本の外から見た日本」を発信する
必要があると思いました。
最後に長さんが引用された、ハンナ・アレント、
「暗い時代の人間性について」からの言葉を紹介します。
「もし人が自分の身の回りにしか関心を持てなくなったら、
それが暗い時代の始まりである。」
このシンポジウムを企画運営された新渡戸国際塾
1期生の皆さん、ありがとうございました!
<パネリストの方々の著書>
スレブレニツァ―あるジェノサイドをめぐる考察
長有紀枝
川崎和男 ドリームデザイナー―課外授業ようこそ先輩・別冊 (別冊課外授業ようこそ先輩)
NHK「課外授業ようこそ先輩」制作グループ
イノベーション思考法 (PHP新書)
黒川清