心の不安と向き合う

東日本大震災が起こったあの日から、
10日たちました。

亡くなられた皆さまのご冥福とともに、
被災された皆さまが一日でも早く心おだやかに
暮らせますよう、心からお祈りしております。

被災地ではなくても、地震後の帰宅難民、余震、
福島原発の状況、通勤電車の混乱、計画停電、
品不足など、心が揺れる出来事が続いていますね。

3月11日以来ずっと、恐怖、不安、心配などで
落ち着かなかった方も多いのではないでしょうか?

そのせいか、このブログを「不安と向き合う」
というキーワードで検索してくださる方が
増えているようです。

(最近あまり更新しておらず、申し訳ありませんm(__)m)

今日は、コーチとしての経験から、
不安との向き合い方について、
書いてみようと思います。

もし、自分が不安であることに気づいたら、
まずは、背筋を伸ばして、
大きく深呼吸してみてください。

心が不安や心配などに支配されている時は、
たいてい背中が丸くなり、胸が閉じ、
呼吸が浅くなっていることが多いのです。

そして、今、自分が不安であることを、
そのまま認めてください。

今回のような大災害を目の当たりにして、
平常心を保っていられるはずがありません。

不安になるのが当たり前だし、
ごく自然なことなのです。

不安になっている自分を責めたりせず、
「私は不安なんだ」と、
自分のありのままを受けとめてください。

そのうえで、「私は何が不安なんだろう?」と
自分に問いかけてみてください。

それは、もしかしたら、
「死んでしまうのでは?」
「何もかも失ってしまうのでは?」
「この先どうなるのか分からない」
といったようなことかもしれないし、
もっと他のことかもしれません。

何を不安に感じているのか、
自分の内側に問いかけてみてください。

ただ考えるだけでなく、
紙に書き出してみると良いでしょう。

それが終わったら次に、
たった今、この瞬間、
自分がしていること、
自分が置かれている状況に
気づいてみましょう。

今この瞬間のあなたはきっと、PCや携帯で、
このブログを読んでいるでしょう。

家や仕事場、あるいは電車の中、
歩きながらかもしれません。

今この瞬間のあなたは、
自分の命を生きているし、
まだ何も失っていません。

今いる場所は安全で、揺れてもいません。

今ここに生きている自分を、
そのまんま感じてみてください。

もし、まだ不安が続いているようであれば、
もう一度繰り返して、「何が不安なんだろう?」と
自分に問いかけてみてください。

不安の「核」にまでたどり着くくらい、
問いかけを続けてみてください。

もし一人でこのプロセスをするのがどうしても
難しいようなら、信頼できる家族やお友達に
質問を投げかけてもらうか、コーチングを
受けてみるのもよいかもしれません。

私も無料体験セッションをご提供していますので、
よろしかったらご利用くださいね。

【追記】
英治出版が無料配布しているこちらの小冊子にも
災害時のこころのケア』役立つ情報が掲載されています。

傾聴のチカラ

コーチングがきっかけで出会った仲間と共に、
NPO法人の設立準備をしています。

毎週、何かしらのSkypeミーティングをしていますが、
そこで役立つのが、やはりコーチングで学んだスキル。

傾聴、拡大質問、俯瞰、比ゆなどのコーチングスキルは、
実務についてのミーティングでもしっかりと役立っています。

コーチングを学んだ人とそうでない人との違いとして
大きいのは、私は傾聴のスキルだと感じています。

コーチは言葉だけでなく、エネルギーやムードまで、
聴き取ります。そして、言葉の底に流れている
その人の意図や価値観まで感じ取り、
性急に結論を出そうとはしません。

もし、世の中すべての人が、相手の話をコーチと同じくらい、
深いレベルまで聴き取っていたら、争いごとやすれ違いは
もっと少なくなるんじゃないでしょうか。