「日米社会イノベーター・フォーラム」

今日は、衆院選の投票を済ませた後、
日米社会イノベーター・フォーラム」に、
スタッフ参加してきました。
今回のフォーラムのテーマは、「スケールアウト」。
元はサーバに関するIT用語だそうで、
ソーシャル・ベンチャーの文脈では、
「他地域展開」として語られています。
多くのソーシャル・ベンチャーにとって、
組織の拡大あるいは他地域展開は、
使命とする社会的課題の解決に
より近づく手段です。
ソーシャル・ベンチャーがスケールアウトするには、
まず元となるビジネスモデルが出来上がっていること、
更に展開先の自治体や行政などコミュニティとの連携、
あるいはローカライズが欠かせません。
「社会起業ブーム」とか言われていますが、
確立されたビジネスモデルや、
セオリー・オブ・チェンジ(変化の法則)を
持っているソーシャル・ベンチャーは
少ないのが現状。
SVP東京のような支援組織も含め、
この分野のプレイヤーが力を合わせていく必要、
そして今回のゲストのような先進的な取り組みから
学ぶ必要は、まだまだ有りそうです。

初METIで、初傍聴

昨日、初めて、経済産業省に行ってきました!
何しに行ったかと言うと・・・
第1回BOPビジネス政策研究会の傍聴です。

なぜ、行ったかというと、SVP東京がらみ。
今年、SVPの投資・協働先に選ばれたNPOが
受益者として取り組んでいるのが、
インドの無電化村=BOP、なんですね。

そんなわけで、お勉強がてら、社会科見学気分で
行ってきました。

BOPとは、Base/Bottom of Pyramid という、
経済用語で、最貧層、特に1日$2以下の生活をしている
人々のことを指します。(ただし、定義は諸説あります。)

欧米では1990年代後半から、研究がなされており、
Harvard Business Reviewに記事が載ったり、
本が出版されたりしています。
(その代表的なのが、「ネクスト・マーケット」。
分厚いこの本を今、一生懸命、読んでます(^_^;))

日本企業では、まだ進出企業そのものが少なく、
当然、成功事例も数えるほどしかありません。

6月にSVP東京のNWMに登壇していただいた、
住友化学のオリセットネット事業はその成功例の一つです。
(ただ、事業部長の水野さんは「まだ成功とはいえない」と
おっしゃっていましたが。)

BOPビジネスへの進出は、民間だけでなく、
ODAなど国の施策も必要ということで、
ついに、METIも動き出し、
今年1~3月に非公式の研究会がもたれ、
今回の研究会発足につながったようです。

それにしても、METIの政策研究会に参加できるなんて
思ってもみかったんですが、ふつーに、METIのホームページの案内を見つけて、
ふつーにメールで申し込んだら、傍聴可能の返事がきて、
参加できちゃいました。

受付での身分証明書チェックはあるのもの、
メールのハードコピーをもっていたおかげで、
簡単にチェックが済み、すぐにIDをもらえて、
エレベータで最上階の会議室へ。

委員が50音順で横並び、その正面に座長とMETI側が座り、
周りに事務局の野村総研やら、職員やら、
一般傍聴者が座る、といったレイアウトでした。
METIなどの研究会はこういうふうに開催されるのかー、
という素朴な好奇心も満たされつつ、委員の意見に
耳を傾け、φ(..)メモメモ

この研究会、今後も開催されるようなので、
都合が合えば、傍聴に行こうと思ってますー。