「オタク」の自覚

このところブログの更新が滞っており、申し訳ありません。

この間、11月11日~17日のカナダ・モントリオールでのICF(国際コーチ連盟) Annual Conference 2008での体験など、たくさんの気づきや出会いがありました。

少しずつUPしていきますので、しばらくお待ちください!

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12月2日・3日、「スコール・センター慶應シンポジウム ~社会起業家が拓く未来<」に参加しました。

Oxford大学SAIDビジネススクール Skoll Centre for Social Entrepreneurshipの教授やフェローによるプレゼンや分科会が行われました。

社会起業家の研究や実務家として、まさに世界級のきら星が大集合!

社会起業家のアカデミックな見地からの定義やカテゴリー、日本よりはるかに進んでいる英国の実例を改めて聴くなど、学ぶもの、得るものがとても多い、しかもワクワクな2日間でした。

特に、日本のNPO、社会起業家、大企業、経済産業省からパネリストが集まった分科会は、そのキャスティングの素晴らしさに感嘆しました。(発言内容よりも・苦笑)

実務家として、NPONGOを立ち上げ、アフリカやアジアで働いた経験を聞くと、自分の未熟さを感じます。彼らがどれだけ努力したか、忍耐強く、粘り強かったか、想像を越えます。

世の中が変わるには、誰かのそうした献身があったからこそ、なんだろうなぁ。ムハマド・ユヌスしかり、ビル・ドレイトンしかり。

それにしても、自分がいかに「社会起業オタク」か。こういう内容にワクワクしちゃうところに、あらためて感じてしまいました。

木の花ファミリー訪問記

基礎コースのアシスタントが終わった翌日から今日まで、
静岡県富士宮市にある木の花ファミリーに、
コーチ仲間9名で訪問してきました。
木の花ファミリーは約15年前に古田偉佐美さんが中心となって、
愛知県から移住したことから始まった、「農的共同体」です。
外部にも門戸を開放していて、1日の見学・訪問から、
長期間のステイまで様々な形で受け入れているそうです。
1日目は美味しい精進料理のお弁当の昼食を頂きました。
木の花ファミリー お弁当
(お弁当のおかずはすべて野菜です。煮物に入っていた
こんにゃくも手作りだそうです!左上の緑の葉っぱは、
サツマイモ(シモン)のものだそうです。薬効があり、
サツマイモの中では食べられる葉っぱとのこと。)
昼食後、農作業体験として、畑に出て金胡麻の収穫を
お手伝いしました。
恥ずかしながら、胡麻が生えているところも初めて見ました。
こんなふうに胡麻は出来るんだ!とビックリ。
木の花ファミリー 金胡麻
(収穫した金胡麻をハウスで干しているところです。)
畑には色とりどりの小さなカエルがとんでもなく大量にいて、
カエルがこの世のなかで最も嫌いな私としては、恐怖を克服し、
忍耐を覚える格好の機会になりました(我ながらPositive!)。
虫は平気なんですけどね~。
作業が一段落した後、畑でおやつタイム♪
すべて手作りという、美味しいケーキやクッキー、
玄米コーヒー、酵素ジュースで、ほっと一息つきました。
農作業後は入浴を順番に済ませた後、宿泊先の「まことの家」から
本宅に戻って、全員で夕食をとりました。
玄米菜食が基本とのことですが、工夫を凝らした料理は
味付けも美味しく、堪能させて頂きました。
木の花ファミリーではたくさんの驚きがありましたが、
その一つは食料自給率がほぼ100%に近いということ。
玄米菜食を基本としていて、米、野菜、果物、お茶は田畑から、
卵、ミルクは飼っている鶏と山羊からとることができ、
醤油、味噌も毎年、自家製を作っているので、
外から買ってくるのは、塩、砂糖、食用油くらいなもの
なのだそうです。
もう一つの驚きは、創設以来、一日たりとも欠かさずに
夕食後に毎晩行っている「大人ミーティング」でした。
今日の作業報告、明日の作業予定、外部からの連絡事項など、
仕事に関わることだけでなく、心の内面で起こったことについても、
誰からとも無く事細かに報告していました。
特にこの心の内面のシェアの際、コーアクティブ・コーチングに
慣れ親しんだ私にとっては、驚いてしまうようなやりとりが
繰り広げられ、それだけでもショッキングゥ・・・
このミーティング参加中に、あっという間に鼻が詰まってきて、
呼吸が苦しくなってしまいました。ミーティングが終わって、
外に出てしばらくしたら治ってきたので、身体からのサイン
だったんだと思います。
滞在2日目の朝は養鶏場、山羊舎、畑の見学をさせて頂きました。
EM菌を元に作られた「木の花菌」を活用しており、
その餌を食べている鶏も山羊もまったく臭くないのです。
有機農業の技術は他のところと余り変わらないようですが、
この「木の花菌」の活用が特色あるところだと思います。
養鶏場は卵をとるためのもので、2年目を過ぎた鶏は
卵を産まなくなっていくので業者に引き取ってもらうそうです。
肉食しない彼らとしては「循環しない」ことを心苦しく
思っていて、鶏の数を減らしていくことも考えているそうです。
木の花ファミリー 卵
(左の卵は私たちの目の前でポロッと産み落としたもの。
朝食に卵かけご飯にして、これと同じ種類の卵を
頂きましたが、黄身がしっかりしていて美味しかったです。)
山羊の乳搾りをちょっとだけさせてもらいましたが、
これが楽しい! 山羊のお乳って気持ちいい~んです♪
後でミルクも飲ませてもらいましたが、サッパリしていて、
牛乳より美味しいかも。
木の花ファミリー 山羊
(種付け用としてレンタルされているオス山羊以外は
みなメスでした。やさしい顔をしています。)
見学の後は創始者の古田偉佐美さん(通称:いさどん)の
プレゼンテーションを聴きました。と言いつつ、PPTを使った
プレゼンはほんのちょっとで、前半は彼の神秘体験の数々を
話してくれました。
亡くなった祖母が頭の上にいることに気付いたことから始まり、
ブッダ、大日如来など、数々の目に見えない存在の声を聴いて、
この土地に移住してきて、木の花ファミリーの運営をしてきた、
というから、なんだかちょっとビックリ。。。
木の花ファミリーは農業が中心に見えますが、実際は
人の心の畑を耕すことが目的の生活共同体なのだと思います。
いさどんが語ったところによると、人にはそもそもカルマがあり、
そのカルマは消滅しなければならない。カルマによる心のクセや
汚れを徹底的に取り去っていかなければ、共同体の調和を乱す。
カルマのない、心がきれい人の集まりには調和がある。
こんな信念を持っているように感じました。
いさどんの言葉で印象的だったのは、
「見通しは立てるが、予定は立てない」
なるほど、流れにのって生きていれば、、
そうなるのでしょうねぇ。
木の花ファミリー、一度、体験してみても損はないと思います。
行くことが出来ない、と言う人には、この本がお勧め。
百聞は一見にしかず、ですが、読めばかなりの部分が分かります。
心を耕す家族の行く手―木の花ファミリーのゆたかな夢
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