エコビレッジって?

記念すべき、再独立1日目。
今日はCTIジャパンリーダーの山田博さんが声掛け人の
「エコビレッジ勉強会」キックオフミーティングに
参加してきました。
エコビレッジについては、発祥の地の一つである、
Findhorn Foundationとの十年来のつながりから、
何となく知ってはいました。
Findhornに行った時、スコットランドならではのウィスキーの樽を
再利用した「バレル・ハウス」や植物の力を借りて生活排水を
再生する「リビング・マシン」など、エコビレッジを象徴する施設の
見学もしたことがありました。
(10年前、スウェーデン短期留学の帰りに、1週間のプログラム
“Experience Week”に参加したことがあるのです。その後、
フィンドホーン・フラワーエッセンスのプラクティショナー資格も
取り、勝手ながらFindhornには縁を感じています。)
そんな程度だったので、エコビレッジについてはしばらく記憶の彼方に
遠のいていたのですが、7月に開催されたCTIジャパン8周年の際、
この2~3年ほど、エコビレッジを学び、体験するためにFindhornに
滞在されていた榎本英剛さんの帰国講演で話を聞き、
もっと詳しく知りたい!と思っていたところに、
今日のキックオフミーティングのお誘いがやってきたのでした。
平日昼間にも関わらず、15人ほどが集まったのには、びっくり。
榎本さんからエコビレッジについてのレクチャーがあった後、
それぞれの立場からの思いや今後の方向性について、
話し合いました。
エコビレッジを語るときに使われる、4つの枠組みである
<環境><経済><社会><文化>を根底でつなぐ、
あるひとつの価値観・世界観が出現しそうな、
そんなミーティングでした。
自分の活動やプロジェクトにどうつながっていくかは
まだ分かりませんが、何かある、そんな予感が
しています。
11月から、榎本さんも講師を務める、JEPP主催の連続講座、
EDE エコビレッジ・デザイン・エデュケーション
始まるそうです。面白そう・・・!

学校・教育・子どもの未来

昨日はSVP東京のネットワークミーティングでした。
今回は会場として、シュタイナー教育を実践している、
NPO法人東京賢治シュタイナー学校」を
お借りして、開催しました。ありがとうございました!

今回のNWMから運営チームに入って準備を進めてきました。
6月頃からメーリングリスト上でのやり取りが始まり、
当日直前まで、様々な調整や確認が飛び交い、
意外とタイヘンでした。が、そんなタイヘンさも吹き飛ぶような、
豊かな内容のイベントになり、ホッと一安心です。

まずは、第一部として、賢治の学校の校舎見学から、
させていただきました。

元々、倉庫だったという建物を生徒の親と教師が中心になって、
改修した、手作り感あふれる教室です。

校舎の裏手には、モンゴルのゲルが建っていて、ビックリ。
九州かどこかでの展示用にモンゴルから持ってきたものを、
寄贈してもらい、修理のためにわざわざモンゴルから
職人を招聘したのだとか。。。生徒もドアのペイントなどを
手伝ったのだそうです。

生徒たちが自分で創っている教科書(ノート)も、
見せてもらいましたが、特に芸術的表現が素晴らしい!
自分の子ども時代を振り返ってみて、こんなに色彩豊かに、
自由に学ぶことができていたら、人生変わっただろうなぁ~と、
思いました。

校舎見学の後は、4年生から12年生までの生徒たちによる、
「中野七頭舞」のパフォーマンスを見せて頂きました。
(中野七頭舞は岩手の郷土芸能で、神楽の一部だそうです。)
ここまでだけでも、すっかり満足してしまいましたが、
ここからがSVP東京のNWMの始まりです。

今回のスピーカーは、「賢治の学校」、「菱田慶文(剛気)さん」、
リリムジカ」の3組でした。

今回、賢治の学校とリリムジカに登壇していただくことは、
あらかじめ決まっていたので、2つの団体の共通テーマの
「教育・学校・子どもの未来」に近いスピーカーを探していました。
そこに、ご縁がつながったのが菱田さんでした。

「会社作る気ないし・・・」と再三おっしゃっていましたが、
そんなことはどうでも良くなっちゃうくらい、
菱田さんの生き様そのものがリアルで、
いくつか語られる子ども達とのエピソードから、
それがいかに真剣なものか、聞いているだけで、
胸が詰まるような思いでした。

こんなふうに同じ目線で向き合ってくれて、
背中で「あきらめないこと」「努力すること」を
見せてくれる大人が近くにいたら、
道をはずれる子ども達も減るかもしれません。
そして、その子ども達の親たちも、
何かを感じ取れるかもしれません。

懇親会の席で、賢治の学校の父兄の方と話していたのですが、
賢治の学校で取り組んでいるのは「未来を創ること」、

菱田さんのように荒れた学校で心がすさんだ子ども達に向き合うのは、
ある意味、「過去を償うこと」ではないか、と思いました。

ともすると、今、非行や不登校など問題が起こっているところ、
世界レベルでみると、そもそも学校に行けない子どもなどに
目が向いてしまいがちですが、だからと言って、そのことばかりに
すべての援助が注がれてしまっては、これからの未来を創ることが
おろそかになってしまいます。

どちらも大切なことで、どちらにすべき、と言うことはできません。
でも、私たち大人が創ってきた今までの現実を、これから
どうしていきたいのか、そのために何をしていくのか、
どんな責任を果たしていくのか、そんなことを考えると、
例えば、賢治の学校のような教育も一つの選択肢になるように
思いました。
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親が1ミリ変わると子どもは1メートル変わる―親と教師がつくる「新しい学校」
鳥山 敏子