ホクレア 星が教えてくれる道

図書館の書棚で見つけて、「ホクレア 星が教えてくれる道」を
読みました。

著者の内野加奈子さんは、2007年にホクレア号が
ハワイから日本に来た時のクルーのひとり。
私も横浜まで講演会を聞きに行った時にも、
壇上で、体験を語っていらっしゃいました。
(2007年6月16日:
ホクレア号とNainoaに究極のリーダーシップを学ぶ

2年前の講演で強烈に得た感覚を、今度は書籍を通して、
再体験したかのようでした。

ホクレア号の航海中、洋上でどんなことが起こったか。
そのすべてではもちろん無いにしろ、
実体験者の言葉で知ることによって、
人と自然の関係をもう一度、考え直すことができました。

人と自然は対立する存在ではなく、
人が自然に合わせるべく能力を高めることで、
共に生きることが出来る。

それが、何千キロも離れた島を渡る航海であっても、
不可能ではない。

そんなことを改めて、思いました。

ホクレアを導いた伝統航海術では、地球上の自然だけでなく、
宇宙の星座も、自然と共に生きるためのツールとして
活用しています。

古代人が獲得した、そんな自然と共に生きる術を、
技術や道具の発展と引き換えに現代人は忘れてしまいました。
その損失の大きさは、本当に引き換えにできるものだったか。
また、もう一度、私たちが伝統的な技術を獲得できるのか。
そんなことを問い直してみたいと思いました。

奇跡のリンゴ、読了。

いまさらながら、なんですが、「奇跡のリンゴ」を読みました。
図書館で借りたのですが、予約を入れたのが、
去年12月。なんと8ヶ月待ちだったんですね~。
読み始めたら、あまりにもおもしろくて、
1日で読みきってしまいました。
広告やブックレビューなどでも、
感動の声が寄せられていますが、
読んでみて、その理由がようやく分かりました。
周りがなんと言おうとも、
自分の信じた道を貫く、信じきる、
その強さであり、ある意味の無邪気さが、
奇跡を生んだのでしょうね。
木村さんのような人がこの世に
存在していることそのものが、
人間という存在に授けられた
祝福のような気がしてなりません。
木村さんのような栽培方法を真似できるかというと、
恐れを手放し、勇気と信念を貫く覚悟が
必要でしょう。
わが身を振り返ってみて、
私が木村さんのように、
信じた道を貫けるかというと・・・、
うーん、正直言ってまだ自信ないです。
でも、目指したい、見習いたい、とは
心から思います。
いつか、御縁があれば、
木村さんのリンゴ、
口にさせていただきたいものです。
奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家・木村秋則の記録
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