もしも世界がクライアントだったら?

昨日は久しぶりに、コーチングに浸った一日でした。
まずは「コーチング対面練習会」@銀座。
コーチ仲間の呼びかけで、5人のコーチ(CPCC)が集まり、
コーチングについて考えていることをシェアした後、
ペアでコーチングをしあいました。
このところ、コーチングについてどうにももどかしい、
モヤモヤした感覚があったので、それが少しでも
晴れればと思って、参加してみました。
モヤモヤが晴れはしませんでしたが、気心知れた仲間と
会って話したことそのものが、得られた収穫でした。
その後、五反田ゆうぽうとに移動して、CTIer CTPer
コーチング・コラボレーションライブ5周年記念イベント、
榎本英剛さんの講演「世界は今、コーチングに何を求めているか?」
参加しました。
私は彼としょっちゅう話していることもあり、
活動内容は全部知っているし(一緒にやっているし)、で、
目新しさはなかったものの、整理して話されることで、
「なるほどそんなふうに捉えてるのか~」と納得しきりでした。
後半に、少人数に分かれてのグループワークもあったのですが、
そこで出された問いが「もしも世界がクライアントだったら?」
枠を超えたところからの視点を持つと、これほど、
力づけられる問いは無い。
でも、枠にはまったままだと、困惑、混乱に陥る。
そんなことを実感したグループワークでした。
この問いは、榎本さんいわく、
「コーチングの定義そのものを問い直す」ものであり、
「コーチである自分自身が何のためにコーチングするか?」
あるいは、「誰をコーチングするか?」という問いに
立ち返らせてくれるものです。
まだ、モヤモヤ感は取れていませんが、
すこしだけ、自分のなかで「何か」が動いた。
そんな気がします。

導入と完了の間

継続したコーチング・セッションを受けていただく際には、
トライアル・セッションの後、導入セッションを受けて
頂いています。
導入セッションではクライアント様が目指す人生や
大切にしていることなど、多方面からお伺いし、
その後のセッションの方向性を見極め、
基礎固めをします。
一方、完了セッションはクライアント様から
コーチング・セッションの継続を完了したいとの
お申し出を頂いた後、最後の振り返りのための
セッションとして行います。
これまでのセッションで学んだことや得たこと、
今後の生き方についてなど、これまた、
たくさんの内容を含んだセッションになります。
最近、めでたく完了されるクライアント様が
いらっしゃり、完了セッションを行ったのですが、
これがもう、本当に喜びと嬉しさに満ちた、
至福の時間でした。
もちろん、長期間続けてきたセッションが無くなる
寂しさはお互いにあります。独り立ちする不安を
感じられるクライアント様も少なくありません。
でも、完了セッションでコーチングを通じて
成長したこと、乗り越えたこと、克服したことを
振り返ると、その寂しさはすべて喜びに
変わっていくのです。
最初の導入セッションに始まり、
最後の完了セッションに至るまでの間に、
どれだけ豊かな学びや気づきを得たか、
どれだけ勇気に満ちた行動を起こしたか。
それはクライアント様自身が、
真摯に人生に向き合った証しです。
また、クライアント様とコーチである私が、
お互いを信頼し、全力で関わり合った、
コーチングの関係が生み出した賜物です。
完了セッションを行う度に、その方の一度しかない
貴重な人生にコーチングを通じて、深く関わらせて
頂いたことへの感謝を感じます。
私が知っている職業で、こんなにも喜びと感謝を
感じられるものは、他にはありません。
このために、私はコーチを続けているんだと
思います。