創立130周年記念式典

先週末、卒業した小学校の創立130周年記念式典と
祝賀会に参加しました。
創立130周年ということは、明治12年創立なんだそうです。
明治・大正・昭和・平成と4つの時代を通じて、
この小学校で教育を受けた卒業生は1万人を越えています。
すごい!
当時の親友が今も近所に住んでいて、子どもを自分と同じ
小学校に通わせていることから、この式典の情報を入手して、
私のことも誘ってくれたのです。ありがたや。
なんと、卒業生以外の父兄はのぞきにも来られないそうで、
PTAが後でDVDを売るんだとか。商魂たくましいなぁ(笑)。
都区部の公立小学校は少子化の影響もあって、
児童の数が減り、廃校になっているところもあります。
にも関わらず、学校が存続して、しかも130周年を
迎えられたなんて、そしてその記念式典に参加できるなんて、
滅多にない!ということで、いそいそと出かけてきました。
記念式典と祝賀会の会場は当時も今も
体育館兼講堂として使われている建物でした。
おそらく修理はしているのでしょうが、
当時とほとんど変わってない・・・!
タイムスリップ感覚に襲われつつ席に付くと、
記念式典の冒頭、「起立!」の掛け声で、
小学5・6年生の子ども達、職員、卒業生、
来賓のPTA役員、自治会役員、近隣の学校長、
都や区の議員などが、一斉に立ち上がり、
「礼!」の掛け声で一礼。
そして、次の掛け声は「国歌斉唱!」。
一同、声をそろえて「君が代」を歌ったのですが、
それがいったい何年ぶりだったか思い出せないことに、
ひそかに衝撃を受けました。
そして、礼をした時には意識してなかったんですが、
正面には国旗と区章の旗が飾られていました。
国旗に向かって礼、もいったい何年ぶりかしら。。。
そんなことにいちいち驚きつつ、
更に驚かされたことには、
子ども達の鼓笛隊の演奏が始まると、
なんと、ブラスバンドになっている!
私たちがいた頃から、6年生の鼓笛隊は
すでに長く続いた伝統だったのですが、
最近では金管楽器も加わっていて、
子ども達の素晴らしい演奏ぶりに驚きました。
金管楽器は高価なので、レンタルもしているそうですが、
全校でベルマークを集めて年に1つ、2つと、
増やしているのだとか。なんと涙ぐましい。。。
式の中盤、昭和19年度卒業生への卒業証書授与式も
行われました。
昭和20年3月に卒業を迎えた彼らは東京大空襲の直後
だったため、卒業式もろくに行えず、卒業証書も
もらっていなかったのだそうです。
この事実が130周年記念行事の準備を進める過程で判明し、
学校と教育委員会の長きにわたる話し合いのうえで、
記念式典での授与が決まったのだそうです。
昭和7年~8年生まれ、今年76歳の卒業生の方々が
20名ほども集まっていたでしょうか。代表のお2人が
現在の校長から卒業証書を授与され、晴れ晴れとした
笑顔を見せていたのが印象的でした。
式典の最後に、上は80代、下は小学5年生の全員が
声を合わせて、校歌を歌いました。
私も卒業して以来、歌ったのですが、
歌詞がすらすら出てくるし、
メロディーもちゃんと覚えてるものなんですね。
それにもビックリ。
記念式典と祝賀会の合間の時間には、
よく遊びに行っていた、洗足池に散歩に行きました。
池のほとりにある図書館に足しげく通ったり、
八幡様の夏祭りや初詣、犬の散歩などで
ほんとにしょっちゅう行っていた小学生時代を
懐かしく思い出しました。
「田舎」と呼べる田舎を持たない私でも、
こうして懐かしく思い出せる場所があることを
嬉しく思った、晩秋の一日でした。

遅ればせながら、THIS IS IT

遅ればせながら、最終日前日の今日、
マイケル・ジャクソンの“THIS IS IT”を観てきました。
このところのタスクの多さによる忙しさのあまり、
映画館に行く余裕すらなかったのですが、
余りにも周り中から絶賛の声を浴びせかけられ、
ついに劇場に足を運びました。
平日午後という時間帯にもほぼ満席、
立ち見まで出る状態、
映画が終わって明るくなるまで、
ほとんど誰も立ち上がらず、
拍手が沸き起こる映画なんて、
たぶん、生まれて初めて。
いやぁ~、ほんと、観に行ってよかった!!
歌、ダンス、演出、セット、衣装、映像などなど、
「見せる(魅せる)こと」、「見られること」に
徹底的にこだわり、磨き上げていくプロセスは、
プロフェッショナルとしてかくあるべき、といった、
お手本を見せてもらいました。
生前ファンではなかった私はヒット曲なら聞いたことは
あるものの、それ以上の知識がなく、こんなにも
才能あふれる人だったとは知りませんでした。
同時代に、真の天才とも呼べる人が存在していたことに
驚くとともに、その才能を突然失ったことに改めて
悲しみを感じます。
でも、ある意味、これまでの偉人もそうであったように、
彼は亡くなったことによって、その価値が再認識され、
伝説になれたのかもしれません。
チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムのファシリテーターの
仲間もこの映画を強く勧めてくれたのですが、
その理由は、「マイケルも『あと4年』と言っている!」
ということ。
先週開催された、アメリカのThe Pachamama Allianceの
Fundraising Luncheonで、公開されたプロモーションビデオでも、
コンセプトは「時間がない。急げ!残された時間は4年。」
ということで、“FOUR YERS. GO”というスローガンが
打ち出されました。
マイケルがなぜ「あと4年」と言っていたのかわかりませんが、
おそらく共通する文脈だろうと思います。
彼が真に望んでいたこと、つまり、
地球とそこに住む全ての生き物を含むすべての存在が、
共に、美しく、長く、存在し続けるために、
この映画を観たすべての人たちが
彼の遺志を継いで、共に立ち上がって、
行動してくれるといいな、と思います。


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