あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申しあげます。
日本でも世界でも激動だった2011年。
世界中で起こった市民が求める変化のうねりは、
今年さらに大きくなっていくかと思います。
自分を取り巻く社会や環境が大きく変わったとき、
私たちはそれをどう受けいれ、どう変わっていけば
よいのでしょうか?
そんなことを考えていたとき、こんな言葉を見つけました。
ある夜、友人とこんな話をしたことがある。私たちはアラスカの氷河の上で野営をしていて、空は降るような星空だった。(中略)
「これだけの星が毎晩東京で見られたらすごいだろうなあ……夜遅く、仕事に疲れた会社帰り、ふと見上げると、手がとどきそうなところに宇宙がある。一日の終わりに、どんな奴だって、何かを考えるだろうな」
「いつか、ある人にこんなことを聞かれたことがあるんだ。たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕陽を一人で見ていたとするだろ。もし愛する人がいたら、その美しさやその時の気持ちをどんなふうに伝えるかって?」
「写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな」
「その人はこう言ったんだ。自分が変わってゆくことだって……その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって」
-星野道夫 『旅をする木』「もうひとつの時間」より-
2012年も、あなたの「変わる」を応援します!