8月4日のMETIのBOPビジネス政策研究会傍聴の後は、
日本ファンドレイジンジング協会主催の第1回セミナー、
「『志』で社会を動かすコミュニケーション」に参加しました。
これが、もう、ほんとに、とっても、
素晴らしかったです。
アンケートにも書いたのですが、2時間・3000円以上の
価値ある、すぐにでも役に立つ内容で、このセミナーに
参加したかどうかが、そのNPOの将来の分かれ目になるのでは、
と思わせるくらい、充実していました。
講師は電通の執行役員、白土謙二氏。
電通では以前から、CSR活動の一環として、
「NPOのための広報スキルアップセミナー」を
全国で開催しているんだそうです。
印象に残ってメモしたことをいくつか、紹介しますね。
●広告/広報は「恋愛」だ!
自分の良いところを相手に見せて、プラスのイメージを与える、
という点で、広告は恋愛と同じである。
●NPO/NGOの本質的な価値は、つまり、
寄付者にとって、「買う理由=支援する理由」。
これを提示するのが、広報。
●メディアとは「時間」のデザインである。
受け取る側が見て、感じて、受け取る時間は投資行為である。
この時間をデザインする意識を持つ。
●「自分がして欲しいこと」を伝えるのではなく、
「相手に起こる良い変化」について伝える。
もっとたくさんあるのですが、ネタバレになっても
いけないので、このへんでやめておきます。
この会場で、SVP東京パートナーでもある、
日本ファンドレイジング協会・常務理事の鵜尾さんに、
初めてお目にかかりました。
パートナーとはいえ、ほとんどミーティングなどには
出ていらっしゃらないので、参加して1年半たって、
やっとの初対面でした。
先日、鵜尾さんの著書「ファンドレイジングが社会を変える」を読み、
何をするにもファンドレイジング力は必要だ!と痛感したことから、
このセミナーに参加しました。
私もここ最近、寄付を募ることをしていますが、
「お涙頂戴」や「強制」では、当然のことながら、
寄付は集まりません。
人が心を動かされ、そうしたいと思って、
喜んで行い与える。
それが真の寄付であり、真のボランティアなんです。
ともすると、NPOは「自分たちの活動は社会の役に立つ」、
理解しないほうが悪いんだ、なんていう責任転嫁をしがちですが、
その前に受け手の立場に立って伝える努力を十分していない、
とも言えます。
そのためにも、「伝える力は必要だ!」と、
ますますやる気になった、セミナーでした。
ファンドレイジング協会の皆さん、白土さん、
素晴らしい時間をありがとうございました。
ファンドレイジングが社会を変える