ヴィパッサナー瞑想10日間コース、初参加!

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ダンマーディッチャ

ちょうど1ヶ月ほど前になりますが、千葉・ダンマーディッチャにて
ヴィパッサナー瞑想10日間コースに参加しました。

私がこの瞑想コースの存在を初めて知ったのは、10年以上前のこと。
しばらく連絡が取れなかった友人が「京都で瞑想のコースに参加してた。
良かったー」と言っていたのです。その当時はさほど興味も沸かず
それっきりだったのですが、10日間もの長期間のコースの存在に
驚いたのか記憶だけには残っていました。

その後、また別の友人が何度も参加している「古い生徒」なことが
わかったり、ヨガスタジオに通い始めたら参加する人続出だったり・・・。
3年ほど前、坐禅に興味を持ち始めた頃から、自分でも参加したい!と
思うようになりました。

ところが、10日間コースとは言え実は11泊12日間を確保する
必要があり、連休が重なるようなコースは常に満席だったため、
参加したいと思い始めてから3年目でようやく実現しました。

参加しての感想は「自分にとっての最善のタイミングで参加できて、
良かった!」ということです。

ここ数年、ヨーガの学びを深めてきて、今年からはヴェーダーンタも
学んでいます。だからこそ、瞑想の練習に1日10時間取り組む必要性も、
「シーラ」という道徳律を課せられる意味も知的に理解でき、
すんなりと受け入れることができました。

また、最大の収穫は『心の筋トレ』ができたことでした。「心」と
一言で言っても、実は様々な側面、あるいは機能を持っています。
ヴィパッサナーの10日間で培う「心」の筋力は言い替えれば、
集中力、気づく力、洞察力だと、現時点では私は考えています。

音や色、匂いなど感覚に訴えかけてくるものが多い環境で、情報に
あふれた慌しい生活を送りながら、これらの側面を鍛えるのは
至難の技です。日常から隔離された空間で、段階を踏んだ指導を受け、
心の筋力を鍛えることだけに専念できるという意味で、このコースは
最善の選択の一つと言えます。

もちろん、スポーツやプロフェッショナルな仕事についている人には、
瞑想なんてしなくても、心の筋力が高い人もいます。向き不向きも
ありますから、ヴィパッサナー瞑想が万人に勧められるわけでは
ないと思います。また、その人の精神的成長の段階によって、
ヴィパッサナーにはまだ早い、というケースもあり得ます。

さて、ヨーガ的見地から書いてみると、10日間コースでは、
パタンジャリのアシュターンガ(八支則)のステップを
身をもって体験できました(サマーディまで至ってはいませんが)。

ヴィパッサナー瞑想で、アシュターンガに当たるものは、
「3つの訓練」と呼ばれています。

・シーラ=道徳律
・サマーディ=集中力、心の統御
・パンニャー=智恵、心を浄化する洞察力

ざっくりとですが、アシュターンガと3つの訓練を対比してみます:

1.ヤマ(禁戒)=シーラ(道徳律)
2.ニヤマ(勧戒)=シーラ(道徳律)

3.プラーナーヤーマ(呼吸法)=座るための準備
4.アーサナ(坐法)=座るための準備
5.プラティヤハーラ(感覚の制御)=座るための準備

6.ダーラナ(集中)=サマーディ
7.ディヤーナ(瞑想)=サマーディ
8.サマーディ(解脱)=サマーディ

 (サマーディの深い段階)=パンニャー

現時点での浅い理解による暴言として表現してみれば、
アシュターンガ・ヨーガのゴールはほぼヴィパッサナーのゴールに
当てはまる、と言えるかと思います。

個人的には、「ヴェーダーンタの最終目的であるモークシャは、
ヴィパッサナーには存在しないのか?」という疑問が残っています。

この疑問も含め、今後更に実践していくと、もっと色々なことが
見えてくることでしょう。そのためにも、毎日早起きしなくちゃ!

ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門―豊かな人生の技法
ウィリアム・ハート 日本ヴィパッサナー協会
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